2026年4月23日、ANAが衝撃の発表を行いました。SFC(スーパーフライヤーズカード)が2028年4月から「SFC PLUS」と「SFC LITE」の2段階制に移行——区分を分ける基準は、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円。SFC LITEに該当するとANAラウンジが利用できなくなり、スターアライアンスもシルバー扱いに降格。「年会費を払っていれば半永久的にラウンジに入れる」というSFCの常識が根本から変わります。判定開始は2026年12月16日、つまり約8カ月後から。本記事では公式発表の情報のみで整理し、現SFC保有者・SFC修行中の方が今すぐ取るべき対策を徹底解説します。
改定の概要|2026年4月23日発表・2028年4月1日から新区分適用
ANA公式発表(2026年4月23日)の核心
2026年4月23日、ANAは公式サイトで「ANAスーパーフライヤーズカードの制度変更(2028年度)」を発表しました。ポイントは以下の通りです。
- 2028年4月1日から新区分でのサービス開始
- SFC PLUSとSFC LITEの2段階制に移行
- 判定期間:2026年12月16日〜2027年12月15日の1年間のANAカード・ANA Pay決済額で区分判定
- 新制度は既存SFC保有者も含めたすべての会員が対象
「ご利用状況に応じたサービス提供へ」のリニューアル
公式文言では「サービスをより適切に提供していくため」と説明されています。実質的にはANAカード・ANA Payでの決済額に応じてSFCの特典レベルを再定義するという、SFC制度の根本的な見直しです。
SFC PLUSとSFC LITEの違い|比較表
| 項目 | SFC PLUS (年間300万円以上) | SFC LITE (年間300万円未満) |
|---|---|---|
| ANAラウンジ | ✅ 利用可能 | ❌ 利用不可 |
| スターアライアンス | ゴールド | シルバー |
| マイル積算特典 | 毎年4〜5月に5,000マイル | なし |
| 優先チェックイン | ✅ | ✅ |
| 優先搭乗 | ✅ | ✅ |
| 手荷物優先受取 | ✅ | ✅ |
| SFC資格そのもの | 維持 | 維持(退会ではない) |
SFC PLUS|引き続き上級会員として機能
年間300万円以上のANAカード・ANA Pay決済でSFC PLUSに区分されます。ANAラウンジ・スターアライアンスゴールドステータスが維持され、さらに毎年4〜5月に感謝の5,000マイル積算特典が追加されます。
SFC LITE|ラウンジ非対応・シルバー降格
一方、300万円未満の方はSFC LITEとなり、ANAラウンジ利用不可・スターアライアンスはシルバーステータスに降格。ただしSFC資格そのものは失効せず、ANAグループ運航便ご利用時のラウンジ以外のサービス(優先搭乗・優先チェックイン・手荷物優先受取など)はこれまで通り継続されます。
変わらないこと|SFC資格そのものは失効しない
SFC申込条件に変更なし
新制度になってもSFC申込条件自体は変更されません。以下のいずれかを満たせばSFCに入会可能です。
- ダイヤモンドサービスまたはプラチナサービスのステータス獲得
- ANAグループ運航便での100万ライフタイムマイル到達
SFC修行は引き続き有効な取得ルートです。
300万円未満でもSFC資格は継続
「SFC LITE=退会ではない」点は非常に重要です。300万円決済に届かなくても、SFC会員の資格そのものは失効しません。ANAグループ運航便ご搭乗時には、ラウンジ以外のすべての上級会員サービスが引き続き利用可能です。
優先チェックイン・優先搭乗・手荷物優先は継続
SFC LITEでも以下は維持されます:
- 専用カウンターでの優先チェックイン
- 優先搭乗
- 手荷物優先受取
- プレミアムメンバー専用デスクの利用
「ラウンジに入れなくなる」というのが最大かつ核心的な変化、というのが今回の改定の実質的なインパクトです。
区分判定は毎年実施
SFC PLUS / SFC LITEの区分は毎年判定されます。一度SFC PLUSになれば終わりではなく、毎年300万円決済を維持する必要がある点に注意してください。
救済措置|100万ライフタイムマイル到達者は無条件でSFC PLUS
ミリオンマイラーは決済額不問でSFC PLUS扱い
公式発表には重要な救済措置が含まれています。
ANAグループ運航便において100万ライフタイムマイル到達のお客様は、ANAカード・ANA Pay年間決済額に関わらず「ANAスーパーフライヤーズカード SFC PLUS」の対象となります。
つまり生涯累積100万マイル達成者(ミリオンマイラー)は、決済額ゼロでもSFC PLUS。長年ANAを使い続けてきたヘビーユーザーへの優遇措置です。
ただし注意点として、5,000マイル積算特典は年間300万円以上決済した場合のみ付与されます。ラウンジ利用は確保されますが、ボーナスマイルは別途決済要件が必要です。
家族カード決済額の合算が可能
もう一つの救済策が家族カード決済額の合算。
- ANAカード家族会員の決済額は本会員の決済額に合算
- 家族会員は本会員と同じサービス提供(本会員がSFC PLUSなら家族も同等)
- ダイナースクラブ ビジネス・アカウントカード、ANAダイナースプレミアムメタルカードでの利用分も本会員に合算
夫婦や家族で決済を集約すれば、300万円達成のハードルは大幅に下がります。
対象外となる決済に注意
以下は合算対象外になるので注意が必要です:
- 電子マネー(Edy、PASMO、Suica、nimocaなど)の利用分
- ANAカードからANA Payへのチャージ金額
- 年会費・各種手数料・キャッシング
- ANAカード〈法人用〉の利用分
- 海外発行カード(ANAカード U.S.A.など)
- ANA銀聯カード
300万円決済の現実的な達成方法
月平均25万円の決済が必要
300万円÷12カ月=月平均25万円。これが基本ラインです。世帯単位で家計を集約すればハードルは大きく下がります。
集約すべき決済項目の例
- 家賃・住宅ローンカード払い(対応している場合)
- 公共料金(電気・ガス・水道・通信費)
- 保険料(生命保険・自動車保険)
- ふるさと納税
- 日常の食費・日用品
- ビジネス経費(個人事業主・フリーランスの方は特に)
- サブスクリプション(動画・音楽・クラウドサービス)
- 医療費・学費
ANA Payの活用
ANA Payは決済額の対象に含まれるため、カード決済ができない場面(小規模店舗・個人間送金など)での補完手段として有効です。
家族カードとの合算戦略
家族カードの決済額が本会員に合算されるため、夫婦・親子で家計を1枚のANAカードブランドに集約するのが最も効率的。ダイナース系や複数のANAカードを持つ場合でも合算可能な仕組みなので、世帯合計で300万円を目指す設計が現実解です。
SFC修行中・検討中の読者への影響|「修行後も維持コスト」の時代へ
「SFCを取るだけでは不十分」な時代が到来
これまでSFC修行は「45〜50万円投資して取得すれば、あとは年会費を払う限り永続的にラウンジが使える」という一度限りの投資活動でした。
2028年4月以降は「取得後も年間300万円の決済を維持しないとラウンジが使えない」状況になります。「修行コスト」+「維持コスト」の2段構えで費用対効果を考える必要性が生まれました。
2026年12月16日の判定開始までに戦略を立てる
判定期間は2026年12月16日スタート。つまり2026年12月15日までは現SFC体制のままですが、2026年12月16日以降の決済が2028年度の区分に直接反映されます。約8カ月の準備期間で、家族カード申込・決済集約・ANA Pay登録など体制を整える必要があります。
修行そのものの意味は変わらない
誤解を避けるために書いておきますが、SFC修行そのものは引き続き有効です。SFC申込条件に変更はなく、プラチナ達成orライフタイム100万マイル到達のいずれかでSFC入会は可能。修行で取得したSFCが、300万円決済によってさらに”PLUS”グレードに進化する——そういう位置付けの変化と捉えるのが正確です。
「改悪」か「進化」か
一部の現SFC保有者にとっては、追加の決済ハードルが生まれる「改悪」と感じられる内容です。一方、年300万円以上決済している陸マイラーにとっては5,000マイル積算特典という”進化”でもあります。評価は個々の利用スタイルで分かれますが、重要なのは自分がどちらの立場に立つかを早期に把握し、対策を打つことです。
今すぐやるべきこと|2026年12月16日までに整えるべき5つの準備
判定期間スタートの2026年12月16日まで残り約8カ月。以下を早急に整えましょう。
① ANAカード・ANA Payの決済集約を開始
現在利用している他社カードの決済をANAカードに順次切り替え。公共料金・サブスク・保険料など自動引き落としの変更から着手するのが効率的です。
② 家族カードの発行・追加申込
本会員1枚で300万円が厳しい場合、配偶者や親の決済も本会員に合算できるよう家族カード発行を検討。夫婦2人で月25万円なら、1人あたり月12.5万円で達成可能です。
③ ライフタイムマイル100万マイルの確認
現時点のライフタイムマイルが100万マイルに近い方は、到達すれば決済不問でSFC PLUS確定。ANA公式の「ご利用実績照会」から現状を確認し、到達に必要な残マイルを把握しておきましょう。
④ ANA Pay登録・連携
まだANA Pay未登録の方は今のうちに登録。判定対象となる決済手段の選択肢を増やしておくことで、300万円達成の柔軟性が広がります。
⑤ 対象外決済の把握
電子マネー・ANA銀聯カード・法人カードなど、判定対象外となる決済を把握しておかないと「決済はしていたのに対象外だった」という事態になります。事前の仕分けが重要です。
【必読】2026年12月16日までにやることリスト
最後に、実行日(2026年4月23日)から判定開始日までの8カ月間でやるべきことを、チェックリスト形式でまとめます。
2026年4〜5月(今すぐ)
- [ ] ANAカードの年間利用額を確認(現状の決済額を把握)
- [ ] ライフタイムマイルを確認(100万マイルに近いか)
- [ ] ANA Pay登録状況を確認(未登録なら登録)
2026年6〜9月(準備期間)
- [ ] 家族カード発行手続き(配偶者・家族の決済を合算)
- [ ] 公共料金・通信費・保険料の引き落とし先をANAカードに変更
- [ ] サブスクリプションをANAカード経由に集約
- [ ] ビジネス経費の支払いをANAカードに切り替え(個人事業主の場合)
- [ ] ふるさと納税の決済手段をANAカードに
2026年10〜11月(最終調整)
- [ ] 2025年ベースの年間決済額シミュレーション(300万円到達見込みの確認)
- [ ] 対象外決済の洗い出し(電子マネー・法人カード・銀聯カードなど)
- [ ] 家族カード発行・連携完了の最終確認
2026年12月16日以降(判定期間スタート)
- [ ] 月次で「ご利用実績照会」から決済進捗をチェック(毎月25万円ペース)
- [ ] 未達見込みの場合は大型決済(家電・旅行費用など)を追加検討
- [ ] 2027年12月15日の判定終了まで決済集約を継続
まとめ|「改悪か進化か」は、あなたの使い方次第
2026年4月23日に発表されたANA SFCの2段階制移行は、間違いなくSFC制度史上最大級の改定です。「SFCを取れば一生ラウンジが使える」という20年以上続いた常識が、2028年4月から変わります。
ただし、冷静に見れば救済措置も十分に設計されています:
- ミリオンマイラーは決済不問でPLUS確定
- 家族カード決済額が本会員に合算可能
- SFC資格そのものは失効せず、優先搭乗・優先手荷物など基本サービスは継続
判定期間スタートまで約8カ月。今から準備すれば、決済集約・家族カード活用でSFC PLUSを確保するのは十分現実的です。逆に、何も対策を打たずに2028年を迎えれば、ラウンジが使えないSFC LITEに自動区分される可能性が高まります。
「改悪」と嘆くか、「進化」と受け止めて備えるか。その分岐点が、2026年4月23日から始まりました。
※本記事は2026年4月23日時点のANA公式発表(https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/premium/sfc/update2026/)に基づいています。制度詳細は公式サイトで必ずご確認ください。



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