アメリカン・エキスプレスは、メンバーシップ・リワードからエティハド航空(エティハド・ゲスト)へのポイント移行を、2026年6月15日(月)23:59をもって終了すると発表しました。エティハドのビジネスクラスは中東経由ヨーロッパ線で人気があり、アメックスポイントを集中させていたマイラーにとっては、戦略の見直しを迫られる重要な改定です。さらに、エミレーツ航空も現在ポイント移行を休止中——アメックスの移行先選択肢が確実に狭まる中、本記事では6月15日までにやるべきことと代替移行先6選を移行レート付きで徹底比較します。
廃止の概要|2026年6月15日23:59が最終期限
アメックス公式が5月5日頃に発表
アメリカン・エキスプレス公式サイトで告知されている通り、メンバーシップ・リワードからエティハド航空へのポイント移行は2026年6月15日(月)23:59をもって終了します。
残り37日のタイムリミット
本日2026年5月9日(土)時点で、最終受付日まで残り37日。「エティハドにポイントを移行したい」「エティハドゲストでマイルを使いたい」という方は、6月15日までに必要な手続きを完了させる必要があります。
移行レート(廃止前の最終条件)
| プラン | 移行レート |
|---|---|
| メンバーシップ・リワード・プラス未登録 | 1,000ポイント→500マイル |
| メンバーシップ・リワード・プラス登録済 | 1,250ポイント→1,000マイル |
| スカイ・トラベラー・カード2種類 | 1,000ポイント→1,000マイル |
ご自身がどのプランに該当するかを確認した上で、移行可否を判断しましょう。
エティハド航空ゲストとは|中東を起点とした世界ネットワーク
アブダビ拠点の中東系エアライン
エティハド航空は、UAE(アラブ首長国連邦)の首都アブダビを拠点とする航空会社。エミレーツ航空(ドバイ拠点)とは別企業で、混同しやすいので注意が必要です。
アライアンス非加盟だが提携は豊富
エティハド航空はスターアライアンス・oneworld・スカイチームのいずれにも非加盟。ただし多数のコードシェア・提携航空会社があり、ANA・JAL・ヴァージンアトランティック・エールフランスKLM等とのコードシェア便を運航しています。
ビジネスクラスは中東経由欧州線で人気
エティハドのビジネスクラス(Business Studios)は、中東経由ヨーロッパ線でコスパの高い選択肢として知られていました。アメックスポイントから移行したエティハドマイルで東京〜アブダビ〜欧州のビジネスクラス特典航空券を取る——という戦略が、廃止後は使えなくなります。
6月15日までにやるべきこと
① エティハドゲスト残高のマイル消化を検討
すでにエティハドゲストにマイル残高がある方は、廃止後もエティハド航空のマイレージプログラム自体は継続するため、マイル自体は失効しません(エティハドゲストの規約に基づく有効期限内)。
ただし、「アメックスからの追加移行はもうできない」点を踏まえて、必要なマイル数が貯まっているかを確認しましょう。
② アメックスポイントをエティハドへ最終移行
「あと少しでエティハド特典航空券に手が届く」という方は、6月15日23:59までに移行申し込みを完了させる必要があります。
③ 移行する場合のタイムロス
アメックスからの移行は最大2週間程度の処理期間が発生する場合があります。6月初旬までに申し込みを済ませると安心です。
④ 移行後はエティハド側のマイル有効期限を確認
エティハドゲストのマイル有効期限は、最後のマイル獲得・利用から18カ月。移行後は18カ月以内に使用する計画を立てましょう。
アメックスからの代替移行先6選|レート比較
エティハド廃止後の代替移行先を、メンバーシップ・リワード・プラス(年会費3,300円・プラチナは無料)登録の有無別に比較します。
代替移行先の比較表
| 移行先 | プラス未登録 | プラス登録時 | 年間上限 | 別途費用 |
|---|---|---|---|---|
| ANA マイレージクラブ | 2,000P→1,000マイル | 1,000P→1,000マイル | 40,000マイル/年 | ANAコース年5,500円(プラチナは無料) |
| JAL マイレージバンク | 3,000P→1,000マイル | 2,500P→1,000マイル | 上限なし | なし |
| シンガポール航空クリスフライヤー | 1,000P→500マイル | 1,250P→1,000マイル | 上限なし | なし |
| カタール航空プリビレッジクラブ | 1,000P→500マイル | 1,250P→1,000マイル | 上限なし | なし |
| ブリティッシュエアウェイズ エグゼクティブクラブ | 1,000P→500マイル | 1,250P→1,000マイル | 上限なし | なし |
| エールフランスKLMフライング・ブルー | 1,000P→500マイル | 1,250P→1,000マイル | 上限なし | なし |
おすすめ移行先①|ANA(最高レート・1P=1マイル)
メンバーシップ・リワード・プラス+ANAコース登録で1,000P→1,000マイルは、アメックスの全移行先で最高レート。年間上限40,000マイルの制約はありますが、ANAマイルの活用法は豊富なため、最有力の選択肢です。
おすすめ移行先②|ブリティッシュエアウェイズ(短距離特典でJAL便発券)
BA Aviosはoneworld加盟のため、JAL国内線・国際線の特典航空券として活用可能。羽田〜伊丹片道4,500 Aviosなど、短距離路線で特に効率が良いのが魅力。
おすすめ移行先③|シンガポール航空クリスフライヤー
シンガポール航空・スターアライアンス加盟社の特典航空券に使えるため、ANAマイル年間上限40,000マイルに到達した方の第二の選択肢として有用です。
JALマイル直接移行は注意が必要
JALマイレージバンクへの直接移行は、レートが業界最悪レベル。プラス登録時でも2,500P→1,000マイルで、ANAの2.5倍のポイントが必要になります。JALマイル目的なら、BA Avios経由の特典航空券発券の方が、実質的にお得なケースが多いです。
アメックスの移行改悪トレンド|何が起きているのか
エミレーツ航空も現在休止中
エティハド廃止と並行して、エミレーツ航空(エミレーツ・スカイワーズ)への移行も両社のシステム改修のため休止中となっています。中東2大エアライン両方への移行が事実上停止している状況です。
ANA SKYコイン交換も一時停止
さらに、ANA SKYコインへの交換も現在一時停止中。アメックスの移行・交換先の選択肢が次々と狭まっています。
アメックスプラチナの価値はどう変わるのか
アメックスプラチナの空港ラウンジ改悪、携行品損害保険の終了、そして今回のエティハド移行廃止——アメックスの「マイラー向け価値」は2025〜2026年で確実に低下している印象です。
ただし、メンバーシップ・リワード自体の使い勝手や、ANA・JAL・BA等の主要移行先は引き続き利用可能。「プラチナの価値が完全に下がった」と判断するのは早計で、自分の使い方に合った移行戦略を練り直すフェーズに入ったと考えるのが冷静な見方です。
旅行特典・コンシェルジュ・FHRは健在
アメックスプラチナの強みはマイル移行だけではありません。FHR(ファイン・ホテル・アンド・リゾート)、24時間コンシェルジュ、家族カード4枚無料、プライオリティパス、センチュリオンラウンジは引き続き利用可能。「総合的なトラベル特典カードとしての価値」は十分に維持されています。
今後のマイル戦略|アメックスポイント運用の見直し
ステップ①|現在のポイント残高をチェック
メンバーシップ・リワードのポイント残高と、プラス登録の有無を確認。プラス未登録の方は登録を検討することで、移行レートが大幅にアップします(プラチナは無料登録)。
ステップ②|どの航空会社をメイン軸にするか決める
- 国内利用が多い→ANA(最高レート・年間上限あり)
- 海外含む大量移行→BA Avios・シンガポール航空(年間上限なし)
- JAL便を使いたい→BA Avios経由でJAL特典発券
ステップ③|エティハド残高があれば消化計画を
エティハドゲストにマイルが残っている場合、18カ月以内の使用計画を立てるのが優先タスク。
ステップ④|マイルを「貯める」から「使う」フェーズへ
2025年6月のANA特典航空券改定もあり、マイル価値の最大化はこれまで以上に難しくなっています。「ローシーズン狙い・片道発券・スタアラ加盟社特典航空券」など、最新の活用テクニックはANAマイル使い方ランキングで詳しく解説しています。
まとめ|冷静な対応で次の戦略を
アメックスのエティハド航空ポイント移行廃止は、マイラーにとって戦略見直しのきっかけとなる重要な変更です。
今すぐやるべきこと
- [ ] エティハドゲスト残高を確認
- [ ] アメックスからの最終移行が必要か判断
- [ ] 6月15日までに必要な手続きを完了
- [ ] 代替移行先(ANA・BA Avios・シンガポール航空等)の戦略を再構築
- [ ] メンバーシップ・リワード・プラス登録の有無を再検討
「またアメックスが改悪した」と嘆くだけではなく、自分の使い方を最適化するのが賢明です。アメックスの強みはANAマイル最高レート・FHR・コンシェルジュ・トラベル特典の総合力にあり、これらは引き続き健在。移行先1社の廃止で慌てる必要はないというのが冷静な判断です。
6月15日23:59まで、まだ時間はあります。本記事を参考に、自分のマイル運用を見直してみてください。次の旅でも、賢くポイントとマイルを活用していきましょう。
※本記事は2026年5月9日時点のアメリカン・エキスプレス公式発表に基づいています。最新の詳細はアメックス公式メンバーシップ・リワードページで必ずご確認ください。



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