2026年6月1日、ANAが機内持ち込み手荷物に関する新ルールを発表しました。2026年7月1日搭乗分より、ANAグループ運航便における機内持ち込みの「身の回り品」のサイズが「40cm×30cm×20cm以内」に厳格化されます。「いつものトートバッグやリュック、これって対象なの?」と気になっている方も多いはず。本記事ではANA公式発表に基づいて、変更内容・該当するバッグの目安・対策・SFC修行への影響まで完全解説します。施行まで残り約4週間、今のうちにチェックしておきましょう。
変更の概要|7月1日搭乗分から適用
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年6月1日 |
| 施行日 | 2026年7月1日搭乗分より |
| 対象 | ANAグループ運航便全便(ANA・ANAウイングス・エアージャパン等) |
| 変更内容 | 機内持込「身の回り品」のサイズを「40cm×30cm×20cm以内」に厳格化 |
| 変更の理由 | スムーズな搭乗・定時運航・機内の安全性向上(手荷物の落下による受傷リスク低減) |
ANA公式の文言
ANA公式サイトには以下のように明記されています:
「身の回り品のサイズは、前の座席の下に収納できる大きさ、かつ『40cm×30cm×20cm以内』としてください」
「前の座席の下に収納できる」かつ「40×30×20cm以内」という2つの条件を満たす必要があります。
定期航空協会の業界統一ガイドラインとの関係
業界統一ガイドラインが2026年4月から適用済み
実は今回のANAの動きは、業界全体の流れに沿ったものです。定期航空協会(定航協)が2026年4月1日から業界統一ガイドラインを適用していました。
ガイドラインの内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 個数 | 身の回り品1個+手荷物1個の合計2個まで |
| 総重量 | 10kg以内 |
| 身の回り品サイズ | 前の座席の下に収納できる大きさ |
| 手荷物サイズ | 各航空会社の規定による(一般的には3辺合計115cm以内) |
ANAが具体的な数値を設定
ガイドラインでは「前の座席の下に収納できる大きさ」という抽象的な表現でしたが、今回ANAが業界初の具体的な数値(40×30×20cm)を明示した形になります。
JALはまだ同様の規定なし
注目すべきは、記事執筆時点(2026年6月)でJALは同様の数値規定を発表していないこと。今後の業界動向によっては、JALも追随して同様の規定を設ける可能性があります。
身の回り品と手荷物の違い|混同に注意
2種類の機内持込
機内持込手荷物は「身の回り品」と「手荷物」の2種類に分かれます。今回ANAが新ルールを設けたのは「身の回り品」のサイズのみです。
身の回り品(前の座席下に収納)
| 例 | 用途 |
|---|---|
| ハンドバッグ | 貴重品・モバイル類 |
| ショルダーバッグ | 小型のもの |
| 小型リュックサック | 機内利用品 |
| パソコンバッグ | PC・タブレット類 |
| トートバッグ(小型) | 雑誌・水・モバイル |
手荷物(頭上収納棚に収納)
| 例 | 用途 |
|---|---|
| 機内持込スーツケース | 旅行荷物 |
| 大型バッグ | 旅行荷物 |
| ボストンバッグ(大) | 旅行荷物 |
合計ルール
身の回り品1個+手荷物1個=最大2個・総重量10kg以内
40×30×20cmとはどのくらいのサイズか
視覚的な目安
| 比較対象 | サイズ |
|---|---|
| A4用紙 | 29.7×21cm(縦・横) |
| A4ファイル | 31×24cm(収納OK) |
| MacBook Air 13インチ | 30.4×21.2×1.13cm(収納OK) |
| iPad Pro 13インチ | 28.3×21.5cm(収納OK) |
| B5サイズノート | 25.7×18.2cm(余裕で収納可) |
40×30×20cmの「立体」での感覚
横40cm・縦30cm・奥行20cmは、A4書類が縦に入る一般的なトートバッグよりも少し厚みのあるサイズ。コンパクトなビジネスバッグや普通のリュックならOKですが、大きめのトートバッグやボストンバッグは厳しい場合があります。
よくあるバッグの「OK/NG」目安
✅ OKの可能性が高いバッグ
- コンパクトなビジネスバッグ(A4縦型・厚さ控えめ)
- 一般的なパソコンバッグ(13〜14インチ用)
- 小型〜中型リュック(20L以下程度)
- 女性向けハンドバッグ・ショルダーバッグ
- 小さめのトートバッグ
❌ NGの可能性があるバッグ
- 大型トートバッグ(縦40cm以上・厚みあり)
- ボストンバッグ(30〜40L級)
- 大型リュック(25L以上の厚みのあるもの)
- 大きめのキャリーオン(手荷物扱いの可能性)
「これは身の回り品?それとも手荷物?」と迷ったら、出発前に自宅でメジャー計測するのが確実です。
非常口座席・隔壁前座席の例外
一部座席では前の座席下に収納できない
非常口座席・隔壁前座席などの一部の機材では、構造上、前の座席下に手荷物を収納できない場合があります。
その場合の対応
前の座席下に収納できない座席に座る場合は、座席上の収納棚(頭上収納棚)に収納することも可能です。ただし、頭上収納棚は手荷物(スーツケース等)と共用になるため、満席時は収納場所の確保が難しいケースもあります。
非常口座席を選ぶ方は、この点を事前に理解しておきましょう。
海外航空会社との比較|実は国際基準に合わせた形
各社の身の回り品サイズ規定
| 航空会社 | 身の回り品サイズ |
|---|---|
| ルフトハンザ | 40×30×15cm(ANAより厳しい) |
| エールフランス | 40×30×15cm(ANAより厳しい) |
| ライアンエアー | 40×30×20cm(ANAと同じ) |
| イージージェット | 45×36×20cm(ANAより緩い) |
| ANA(新ルール) | 40×30×20cm |
欧州LCCではすでに一般的
欧州LCCでは身の回り品の具体的なサイズ規定はすでに数年前から一般的。ANAも国際基準に合わせる形で、業界初の数値明示に踏み切ったと読み取れます。
「日本のフラッグキャリアが厳しくなる」というよりも、「国際標準に追いついた」というのが正確な評価です。
SFC修行への影響
修行で使うバッグのサイズ確認
SFC修行中の方、特に羽田〜那覇の日帰りOKAタッチで頻繁に利用するバッグは、新ルール適用後にしっかり確認しておきましょう。
修行では荷物を最小限にする傾向
幸い、SFC修行では基本的に荷物を最小限にする方が多く、「日帰り=身の回り品1つだけ」で済ませるパターンが多いはず。40×30×20cm以内のバッグ1つあれば十分な修行スタイルなら、新ルールの影響は最小限です。
プレミアムクラス利用時も同じルール
注意点として、2026年5月19日に名称変更されたファーストクラス(プレミアムクラス)利用時でも、身の回り品のサイズ規定は同じです。「上級クラスなら大目に見てもらえる」ということは期待しないほうが安全です。
モバイルバッテリーの新ルールとの相乗効果
2026年4月24日からのモバイルバッテリー新ルールに続き、今回の身の回り品サイズ規定で、ANA国内線の機内持ち込みルールが急速に厳格化しています。SFC修行中の方は両方のルールを把握しておきましょう。
体験談|SFC修行那覇便での手荷物事情
私自身、SFC修行で羽田〜那覇便を頻繁に利用してきましたが、「日帰りなら荷物は最小限」という修行の鉄則を守っていれば、新ルールの40×30×20cmはむしろ十分な余裕と感じています。ビジネス系のA4対応バッグなら、基本的にこのサイズに収まる設計のものが多いはず。
ただ、これまで「機内持込スーツケース+大きめのトート」という組み合わせで搭乗していた方は、7月1日以降は要注意。「トートが大きすぎて身の回り品扱いされなかった」というケースが発生する可能性があります。修行用のバッグセットを今のうちに見直すことを強くおすすめします。
対策・おすすめバッグの選び方
このタイミングで新調するなら40×30×20cm対応モデル
7月1日施行までの約4週間が、新ルール対応バッグへの切り替えタイミング。Amazonや楽天で「機内持ち込み 身の回り品 40×30×20」で検索すると、対応バッグが多数見つかります。
おすすめタイプ
- A4縦型ビジネスバッグ:38×28×15cm程度のものが多く、ルール内
- コンパクトリュック:登山リュックではなく、デイリー使い向け15〜20L
- 3WAYバッグ:手提げ・ショルダー・リュック対応で機能性◎
- キャリーオンバッグ:座席下にぴったり収納できる設計のものを
パッキング効率を上げるコツ
- パッキングキューブで小物を整理
- コンプレッションバッグで衣類を圧縮
- 薄型ガジェットポーチでケーブル類をまとめる
- モバイルバッテリーは外ポケットですぐに取り出せるように
「バッグの内容物を効率化」することで、40×30×20cmでも十分な収納力を確保できます。
よくある疑問Q&A
Q1:超過していたら乗れない?
A:現時点では「ご協力をお願いします」というアナウンス・お願いベースであり、強制預け入れの明確な規定は発表されていません。ただし、満席時や保安検査時に指摘を受ける可能性はあるため、ルール遵守が原則です。
Q2:スーツケース型のカバンは?
A:スーツケースは「手荷物」扱いで、今回の身の回り品サイズ規定の対象外。ANAの機内持込手荷物サイズ(3辺合計115cm以内・10kg以内)が引き続き適用されます。
Q3:パソコンバッグは身の回り品?手荷物?
A:パソコンバッグは一般的に「身の回り品」として扱われます。40×30×20cm以内のものを選びましょう。
Q4:JALも同じルールになる?
A:JALは記事執筆時点(2026年6月)で同様の数値規定を発表していません。ただし、業界統一ガイドラインの動きを踏まえると、将来的にJALも追随する可能性は高いと予想されます。今後の動向に注目しましょう。
Q5:手荷物の重さ規定は変わる?
A:手荷物の重さ規定(総重量10kg)は変わりません。サイズ規定が身の回り品にも明示されただけで、手荷物の規定は従来通りです。
Q6:海外渡航時のANA国際線も対象?
A:ANAグループ運航便全便が対象のため、国際線も含まれます。ただし、国際線の手荷物規定は搭乗クラス・路線によって異なるため、予約時の規定を確認してください。
7月1日まで時間がある今が準備のタイミング
施行まで残り約4週間。今のうちにできる準備を整理しましょう。
今すぐやることリスト
- [ ] 手持ちのバッグのサイズをメジャーで計測(40×30×20cm以内か確認)
- [ ] 次回搭乗便を確認(7月1日以降の予約か)
- [ ] 必要なら新しいバッグを購入(Amazon・楽天で対応モデルを探す)
- [ ] パッキングキューブ等の整理グッズを準備
- [ ] モバイルバッテリー新ルールも再確認
- [ ] SFC修行スケジュールを新ルール前提で見直し
よくある勘違いに注意
- ❌「身の回り品のサイズだけ守れば総重量は無視できる」
- ✅「サイズ+総重量10kg(身の回り品+手荷物)のダブル規定」
- ❌「上の棚に入れれば身の回り品も大きくてOK」
- ✅「身の回り品は前の座席下+40×30×20cm以内が原則」
- ❌「強制ではないから無視してOK」
- ✅「ルールに沿った準備が安心な搭乗につながる」
まとめ|国際基準に合わせた現実的なルール
ANAが2026年7月1日から導入する「身の回り品40×30×20cm以内」ルールは、業界統一ガイドラインに沿った、国際標準的な対応です。
重要ポイントおさらい
- 2026年7月1日搭乗分から適用
- 身の回り品=40×30×20cm以内+前の座席下に収納できる大きさ
- 身の回り品1個+手荷物1個=合計2個・総重量10kg以内
- 欧州LCCでは既に一般的なルール
- JALはまだ同様の規定なし(今後の動向注視)
- 非常口・隔壁前座席は座席上収納棚OK
- 強制預けの規定はないが、ルール遵守が原則
施行まで約4週間という時間は、手持ちのバッグを確認したり、必要なら新調したりするのに十分な期間。「2026年4月のモバイルバッテリー新ルール」と合わせて、機内持込ルールが急速に整備されている現状を踏まえ、ANAを利用する皆さまには今のうちの準備をおすすめします。
羽田〜那覇のSFC修行中の方も、新しい運賃体系(シンプル運賃を5%割引にする株主優待等)を活用しながら、新ルールに対応した修行スタイルで快適なフライトを楽しんでください。
慣れてしまえばどうということもない新ルール。準備さえできれば怖くない、というのが正直な結論です。
※本記事は2026年6月3日時点のANA公式発表に基づいています。最新情報はANA公式サイトで必ずご確認ください。

