【9/2リニューアル】ANAアメックス改定を正直に評価

2026年9月2日、ANAアメックス3券種が2009年の発行以来初めての全面リニューアル——アメックス公式リニューアル情報ページによると、ゴールドカードの年会費が34,100円→42,900円(+8,800円)プレミアムカードが165,000円→187,000円(+22,000円)という大幅値上げが実施される一方、羽田空港POWER LOUNGE PREMIUM無料利用・ポケットコンシェルジュ20%キャッシュバック・利用ボーナスマイルという3つの新特典が加わる、「改悪と改善が同居する」内容です。既SFC会員・現在ANAダイヤモンド修行中のSoravioの視点から、改悪面も改善面も忖度なく正直に評価し、「9月1日までに旧年会費で申し込むべきか」という判断ポイントまで徹底解説します。


リニューアルの概要|3券種の全面刷新

変更の全体像

項目内容
リニューアル日2026年9月2日(水)13:00より新カード申込開始
対象カードANAアメックス3券種すべて(一般・ゴールド・プレミアム)
SFCゴールド・SFCプレミアム同様の改定対象
旧年会費申込期限2026年9月1日まで
年会費改定一般:据置・ゴールド/プレミアム:値上げ
カードデザイン全3券種でANAの尾翼をモチーフに刷新

2009年発行以来初の全面刷新

ANAアメックスは2009年10月に一般カードとゴールドを発行し、2014年11月にプレミアムを追加。今回のリニューアルは、この2009年発行以来、初めての全面刷新という歴史的な位置づけです。「プレミアム層を中心とした旅行需要の回復と、顧客ニーズの変化に対応」することが目的とされています。


年会費の改定(改悪の核心)

3券種別の年会費比較

カード旧年会費新年会費差額
ANAアメックス・一般7,700円7,700円(据置)0円
ANAアメックス・ゴールド34,100円42,900円+8,800円
ANAアメックス・プレミアム165,000円187,000円+22,000円

家族カード年会費

カード旧年会費新年会費差額
一般 家族カード2,750円2,750円(据置)0円
ゴールド 家族カード17,050円21,450円+4,400円
プレミアム 家族カード4枚まで無料(変更なし)4枚まで無料0円

プレミアムの家族カード4枚まで無料は継続——ここは大きな改悪回避ポイントとして評価できます。

一般カードは実質改定なし

ANAアメックス・一般カードは年会費・家族カード年会費ともに据置——カードデザインのみ変更となります。「変更を受けたくない・現状維持で良い」という方は、一般カードのままが最も安全な選択肢です。


新年会費の請求開始タイミング(既存会員向け)

段階的な移行スケジュール

既存会員に対する新年会費の適用開始は、以下のスケジュールで進みます:

前回年会費請求月新年会費適用開始月
2025年8月〜2026年8月2026年11月以降の請求分から順次
2026年9月〜10月2027年9月〜10月から新年会費

「1年目は旧年会費・2年目以降に新年会費が適用される」というのが基本的な理解です。

解約・切り替えを検討する場合

新年会費請求月の1ヶ月前までに手続きが必要——「値上げを機に他カードに切り替えたい」という方は、自身の年会費請求月を確認し、余裕を持って手続きを進めましょう。


新特典①|POWER LOUNGE PREMIUM(最大の目玉)

特典の詳細

新特典の最大の目玉が、羽田空港POWER LOUNGE PREMIUMの無料利用です:

項目内容
場所羽田空港第2ターミナル 国際線出国エリア3階(保安区域内
営業時間6:30〜25:30
対象カードANAアメックス・ゴールド・プレミアム(基本カード・家族カード)
特典内容同伴者1名まで無料・回数制限なし
利用方法物理カード本体+当日搭乗券を提示(スマホ画面不可
開始日2026年9月2日から
通常料金4,400円(税込)

サービス内容

  • 料理ブッフェ
  • フリードリンク
  • シャワールーム完備
  • 同伴者:2名目以降は1名4,400円・4歳未満無料・4〜12歳2,200円

POWER LOUNGE PREMIUMの価値試算

同伴者1名との利用を前提とした価値試算:

利用回数価値(同伴者1名含む)
年2回利用8,800円分の価値
年5回利用22,000円分の価値
年10回利用44,000円分の価値

プレミアムの年会費値上げ22,000円分は、ラウンジ5回利用で相殺できる計算——国際線を頻繁に利用する人には、実質値上げ幅を大幅に圧縮できる強力な新特典です。

【重要】ANAラウンジとは別物

POWER LOUNGE PREMIUMはANAラウンジとは異なりますANAラウンジはSFC会員が使えるもので、別途ANAが定めるご利用基準に基づき提供されるサービスです。「新特典でANAラウンジが使えるようになった」ではない点は、SFC修行を検討する方にとって重要な認識ポイントです。

プライオリティ・パスとの重複

既存のプライオリティ・パス(ゴールドは年2回・プレミアムは無制限)を保有している方にとっては、POWER LOUNGE PREMIUMは相対的に魅力が薄いとも言えます。プライオリティ・パスラウンジで既に空港時間を快適に過ごしている方は、この新特典を「追加のオプション」として評価するのが現実的です。


新特典②|ダイニングキャッシュバック(改善)

特典の詳細

アメックスプラチナで人気のダイニングキャッシュバックがANAアメックスにも導入されました:

項目ゴールドプレミアム
対象サービスポケットコンシェルジュ経由での予約・オンライン決済ポケットコンシェルジュ経由での予約・オンライン決済
キャッシュバック率20%20%
年間最大2万円(A期間1万円・B期間1万円)4万円(A期間2万円・B期間2万円)
期間A期間:1月1日〜6月30日・B期間:7月1日〜12月31日同左
要事前登録Amex Offers事前登録が必要同左
既存会員適用開始2026年10月29日から2026年10月29日から
新規会員適用開始2026年9月2日から2026年9月2日から
対象基本カード会員のみ(家族カード不可)基本カード会員のみ(家族カード不可)

Soravioのポケットコンシェルジュ体験

私自身、アメックスプラチナのグローバル・ダイニング・キャッシュバックを活用してポケットコンシェルジュ経由でウルフギャング・ステーキハウスを利用したことがあります。当時20%キャッシュバックで、コース50,000円に対して約10,000円が戻ってきました——「高級ステーキハウスのフルコースが実質4万円で堪能できる」という体験は想像以上のインパクトがありました。

ANAアメックス・ゴールド保有者にも、同様の体験がキャッシュバック上限内で楽しめるようになる——ポケットコンシェルジュ活用者には大きな価値です。


新特典③|利用ボーナスマイル(改善)

ANA SKYコインからANAマイルへの進化

旧特典「ANA SKYコイン獲得プログラム」が「利用ボーナスマイル」に進化——SKYコインからマイルへの変更は、マイラーには実質的な価値アップです。

カード旧特典(SKYコイン)新特典(マイル)
ゴールド年間300万円→10,000コイン年間400万円以上→15,000マイル
プレミアム年間500万円→30,000コイン年間600万円以上→30,000マイル

SKYコイン vs マイルの価値差

1マイルは特典航空券利用時に1.5〜2円相当の価値——1コイン=1円相当と比較して、マイルの方が実質価値が高い傾向にあります。特典航空券に交換する前提なら、明確に価値アップと評価できます。

適用開始スケジュール

対象適用開始
既存会員2027年1月1日から(2026年12月31日まではSKYコインプログラム継続)
新規会員(9月2日以降)2026年9月2日から(2026年は移行特別期間:100万円→5,000マイル・150万円→10,000マイル)

プログラム期間と積算

  • プログラム期間:毎年1月1日〜12月31日
  • 積算タイミング:翌年3月末に積算
  • 2026年達成分(旧SKYコイン):2027年3月末までに付与

プレミアム限定:継続マイル10,000マイル

プレミアムカード継続時の通常マイルは以下の通り:

カード継続マイル
一般1,000マイル
ゴールド2,000マイル
プレミアム10,000マイル

プレミアムの継続マイル10,000マイルは、約15,000〜20,000円相当の価値。年会費値上げ22,000円分の約半分をカバーする仕組みです。


終了・改悪する特典

①ANA SKYコイン獲得プログラムの終了

項目内容
既存会員2026年12月31日で終了→2027年以降は利用ボーナスマイルに切替
2026年達成分2027年3月末までに付与(従来のSKYコインとして)

②海外旅行傷害保険の改悪(プレミアム)

プレミアムカードの海外旅行傷害保険が、自動付帯→利用付帯に変更されます:

項目内容
変更日2026年11月1日
変更内容自動付帯→利用付帯
保険適用条件旅行代金をANAアメックス・プレミアムで決済した場合のみ保険が適用
補償内容自体変更なし

対策旅行代金をカード決済する習慣を徹底することで、保険は継続して利用可能です。海外航空券・パッケージツアーの支払いはANAアメックス・プレミアムでという運用を今から意識しましょう。


改定の総合評価|Soravio独自の正直な視点

改悪の正直な評価

改悪面については、忖度なく評価します:

① ゴールド:年会費+8,800円は決して小さくない負担増

+8,800円は、決して小さくない負担増。プライオリティ・パス(年2回)+ボーナスマイル+ダイニングキャッシュバックの新特典で相殺できるかは、利用頻度次第です。

② プレミアム:+22,000円はかなり重い

+22,000円の値上げは、率にして約13%の値上げ。継続マイル10,000マイル(約15,000〜20,000円相当)で半分は自動的にカバーされますが、残り分をPOWER LOUNGE PREMIUM・ダイニングキャッシュバック・ボーナスマイルで回収できるかは、利用スタイルに大きく依存します。

③ 海外旅行保険の自動付帯→利用付帯は使い勝手が落ちる

「カード持ってるだけで保険が適用される」という安心感は失われます。旅行代金の決済を忘れると、保険が効かない——これは実用面で明確な改悪です。

改善の正直な評価

改善面についても、正直に評価します:

① POWER LOUNGE PREMIUM

国際線を年5回使う人には年会費値上げを相殺できる強力な特典。ただし、プライオリティ・パスで入れる方には魅力は相対的に薄い——「プライオリティ・パス保有者にとっては選択肢が増えただけ」という側面もあります。

② ダイニングキャッシュバック

ポケットコンシェルジュを使う人には価値が高い。ただし、アメックスプラチナのダイニング50%キャッシュバック(年間上限4万円)と比較すると、ゴールドは還元率も上限も見劣りする内容です。

③ 利用ボーナスマイル(SKYコイン→マイル)

SKYコインからマイルへの変更でマイラーには価値アップANAダイヤモンド修行やSFC修行で積極的にANA便を利用する方には、明確に価値のある改善です。

結論:カード別の推奨判断

カード推奨される保有者
ゴールド(+8,800円)国際線を年2〜3回使う旅行好き・ポケットコンシェルジュ活用者なら新特典で値上げ分を回収可能
プレミアム(+22,000円)国際線を頻繁に使う人・ポケットコンシェルジュ活用者・年間600万円以上決済者には依然として価値あり
あまり旅行しない方実質改悪の側面が強い——他カード検討が現実的

9月1日までに申し込むべきか

判断のポイント

旧年会費でのお申し込みは2026年9月1日まで——「今すぐ入会を検討している方は、9月1日までに申し込む価値はある」というのが結論です:

  • 9月1日までに申し込み1年目は旧年会費(34,100円/165,000円)で保有可能
  • 新年会費の適用開始は2026年11月以降2年目から新年会費
  • 新特典(POWER LOUNGE PREMIUM)は9月2日から全員利用可能

「旧年会費で1年目を過ごしつつ、新特典もフル活用できる」——この状態を作れるのは、9月1日までに申し込む人限定の特別な恩恵です。

逆に「見送るべき」ケース

  • 既存会員でカードを解約したい方:新年会費請求月の1ヶ月前までに手続き
  • 旅行頻度が低い・カード決済額が少ない方:新特典を活用できないため、値上げ分だけ負担増
  • アメックスプラチナ保有者で重複を感じる方:ラウンジ・ダイニング特典が重複する可能性

ANAアメックス・プレミアム vs アメックスプラチナの比較

両カードの位置づけ

項目ANAアメックス・プレミアム(新)アメックスプラチナ
年会費187,000円165,000円
家族カード4枚まで無料4枚まで無料
メインメリットANAマイル特化汎用性・トラベル全般
搭乗ボーナスANA便50%ANAマイル移行1:1
ANAラウンジ付き(国内線)付かない
FHR付き(世界1,600以上)
センチュリオンラウンジ無料利用可
マリオットゴールドエリート自動付帯
ヒルトンゴールド自動付帯
POWER LOUNGE PREMIUM新特典

どちらを選ぶべきか

ユーザータイプ推奨
ANA修行中・ANAマイルを最大化したい人ANAアメックス・プレミアム
旅行全般でプレミアム特典を使いたい人アメックスプラチナ
両方の恩恵を受けたい方併用(家族カード活用でコスト抑制)

Soravio自身は、アメックスプラチナをメインカードとして保有していますが、ANAダイヤモンド修行中の立場からはANAアメックス・プレミアムの搭乗ボーナス50%は魅力的——併用の合理性も感じています


まとめ|9月1日までの判断次第

ANAアメックスの2026年9月2日リニューアルは、「使い倒す人には価値ある改善・低頻度利用者には実質改悪」という、明確な二極化構造を持つ内容です。

重要ポイントおさらい

  • 2026年9月2日リニューアル・旧年会費申込は9月1日まで
  • ゴールド:+8,800円・プレミアム:+22,000円の値上げ
  • 一般カードは年会費据置(デザインのみ変更)
  • 新特典:POWER LOUNGE PREMIUM・ダイニングキャッシュバック・利用ボーナスマイル
  • プレミアム海外旅行保険:自動付帯→利用付帯(11月1日から)
  • SKYコインからマイルへの変更はマイラーには実質価値アップ

今やるべきこと

「9月1日までに申し込むかどうかは、新特典の活用頻度次第」——これが、2026年9月2日リニューアルへの最良の判断姿勢です。旅行好き・マイラーには新特典の価値が大きい一方、低頻度利用者には他カードの検討が現実的な選択肢となります。改悪面も改善面も正直に受け止め、自分のライフスタイルに最適な判断をしていきましょう。

※本記事は2026年8月時点のアメックス公式ANAカードリニューアルページおよび複数一次情報源に基づいています。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。